社員をやる気にさせる方法

職場環境に少し変化を加えるだけで、社員の士気やパフォーマンス、仕事に対する満足度を高めることができます。

職場の士気とは

職場の士気とは、チームの自信、熱意、全体的な充足感の尺度となるものです。社員は、毎日出社することを楽しんでいますか?チームとして一丸になれているでしょうか?士気の高さは、企業文化とも関係しています。オフィスにいる社員が皆、陰気な表情で「これは単なる業務に過ぎない」という気持ちで仕事をしているとしたら、士気は極めて低いと言っていいでしょう。

安っぽく聞こえるかもしれませんが、昨今の職場では、「家族」のような雰囲気作りを進めているところがあります。こうした職場では、社員は互いに真の人間関係を育めるだけでなく、周囲からの支えを感じることができ、他人の意見から解放され、叱責を恐れず新しい物事にチャレンジできます。仕事の生産性という意味では、社員が互いにベストを尽くせるよう刺激し合う中で、仕事への積極性を高め、コラボレーションを促進し、努力するだけでなく質の高い仕事を追求できるようになります。

社員の士気が重要である理由

新たに人材を雇うより、今ある人材を維持したほうがずっと安上がりです。職場の士気が高ければ、有能な人材を失う確率はずっと低くなります。多くの企業は、新たな顧客を開拓するよりも、既存の顧客を育てたほうが経営上は効果的であることをすでに理解しており、同じ考えを自社の社員に当てはめるのもごく自然なことです。有能な人材を維持するためには、優れた体験を提供する必要があります。「要するに、たくさんの給与を支払うことだろう」と早合点しないでください。むしろ過半数の人は、職業選択において給与を最優先事項に挙げていないのが実情です。いくら給与が高くても、それ以外の点で充足感を得られなければ意味がないのです。

社員をやる気にさせるには

社員にポジティブなエネルギーを浸透させる方法はいろいろあります。オフィスに卓球台を導入することが必ずしも必要なわけではありません。優れた企業や充足感の高いチームは、大枠として前向きな将来像を共有しており、全体的な幸福感につながる職場の満足度も高い水準になっています。つまり、企業文化を改善すれば、職場の生産性と有効性だけでなく、社員の人生も大幅に改善できる可能性があるということです。その具体的な方法を以下にご紹介しましょう。

職場環境を改善する

これは、さほどお金のかかることではありません。特にコロナ禍にある今、多くの小規模企業はごく狭い空間、場合によってはガレージのような場所をオフィスにしていますが、それでも楽しく仕事をすることはできます。とりわけ大切なのは、自然光を取り入れることです。自然光と幸福感の関係は多くの研究で指摘されており、実際に 80 % の社員が仕事には自然光が重要だと述べています。植物を配置し、高価なコーヒー メーカーを導入し、大きなビーズ クッションを数個置けば、それだけで小さなオフィスもはるかに快適な空間になります。薄暗く、どんよりとした環境で仕事をすることは、全体的な集中力や積極性に影響するだけでなく、心の健康を大きく損ないかねません。

心の健康に配慮する

社員の士気は、突き詰めて言えば、テレワーク環境でも通常のオフィス環境でも同じような影響を及ぼします。したがって、心の健康などの面で支援を提供することは欠かせません。社員を評価するとは、何も仕事上の成果に限ったことではありません。その成果の背後にある社員個人に目を向けることも大切です。大所帯の人事部門を設けることは難しいかもしれませんが、必要に応じて社員が相談することのできる、公平、公正な人事担当者は何としても配置しておきましょう。同様に、社員がベストな状態であるために何を必要としているかについても柔軟に対応する必要があります。つまり、心の健康の問題を風邪より軽視するようなことがあってはならないということです。

健全なワークライフ バランスを見いだす

もしあなたの会社が、社員の柔軟な働き方を認めておらず、在宅勤務を許可していないのなら、今すぐ真剣にこれを検討すべきです。完璧なワークライフ バランスとは、自宅における生活の質が勤務時間による悪影響を受けていない状態を指します。この状態は、通勤の負担と時間をなくすだけで実現できる場合があります。社員に在宅勤務を許可して通勤を不要にすれば、その分多くの時間を家族と過ごせるようになるからです。また、決められた時間だけ作業をすれば、後は私生活の都合に合わせて就業時間を自由に決定できるようにするという方法もあります。どのようなアプローチで柔軟な働き方と在宅勤務の解禁に取り組むにしても、会社の都合を最優先するのではなく、社員の事情にもできるだけ配慮することが大切です。

組織の上下関係をフラットにする

昨今の会社では、オーナーや上司が一切のエゴを手放すことを当たり前の対応として求められるようになっています。最近では、社員全員が等しく扱われ、誰が上司なのか区別できない、というような職場が珍しくありません。厳格な上下関係を取り払うと、「分をわきまえる」「身の程を知る」といった古い考え方から社員を解放し、職階にとらわれることなく、柔軟に新しいアイデアを提案して問題解決に取り組めるようになります。このような職場では、上司はジュニア レベルの同僚と同じように近づきやすくなり、ジュニア レベルの社員の才能と貢献はチーム責任者と同じように評価されるようになります。

楽しむことを禁止しない

仕事に楽しさを取り入れ、気軽な雑談を促すことは、社員同士で本当の友情を育むためのカギになります。どんより曇った日も明るく過ごせるチームで、Slack などのチャット ツールや楽しい絵文字を活用すれば、たとえ退屈なプロジェクトであっても、より良い成果を上げることができます。また雰囲気の良さは、成果の大きさにもつながります。

社員の成果を評価する

社員の意見の吸い上げは、会社がうまくできていないと多くの社員が感じる部分です。カラフルなビーズ クッションや高価なコーヒー メーカー、食後のためのビリヤード台が職場に導入されても、適切なフィードバックがなければ、どうやって問題を改善すればよいかわかりません。成長と能力開発は多くの社員にとって切実な問題です。誰も「自分は成長していない」などと感じたくはありません。

チームのメンバーと定期的にキャッチアップ ミーティングを行い、これから進歩と改善を果たしていくための実行計画を作成しましょう。勤務評定は年に 1 回以上実施すべきですが、社員にとって「恐怖のイベント」にしてはなりません。オープンで率直な対話の場であり、うまくいっている点や改善が必要な点、改善のためにあなたが助力できることを話し合うための機会であると、社員が感じられるようにする必要があります。社員の成長のためにあなたが尽力している姿勢を示すことは、社員を評価していることを伝える最も明確な手段の 1 つです。

チームを真のチームとして機能させる

会社は、互いのスキルを有効活用してすばらしい成果物を生み出すことのできる、有能な人材の集まりであるべきです。昔から言うように、誰も 1 人ではいられません。各メンバーに最良のツールを提供し、仕事のあらゆる場面でチーム全員がつながれるようにしましょう。たとえば Dropbox では、ファイルやフォルダ、フィードバックや注釈をチーム全体で共有できるので、誰かが蚊帳の外に置かれるようなことがありません。共有したドキュメントはリアルタイムで更新でき、作業は完全にオンラインでスムーズに進められるため、オフラインの原本がなくなったと責任のなすりつけ合いが始まる心配もありません。

大切なのはお金ではなく価値

自然光たっぷりのオフィス、目もくらむようなボーナス、制限なしの有給休暇。文句なしの待遇を与えていても、社員に意欲が感じられないということはあり得ます。結局のところ、職場で高い士気を保てるかどうかは、社員が自分は評価されていると感じられるかどうかで決まります。高額のボーナスや楽しい備品は物珍しさで目を引くかもしれませんが、本当に社員は、個人としての評価よりもビール専用の冷蔵庫を望んでいるのでしょうか?恐らく違うでしょう。全員を対象にしたボーナスは、個人の価値を反映したものではありません。しかし、社員から最大限の力を引き出そうと努める上司の存在は、間違いなく社員の価値を反映したものであるはずです。

士気を高めるための仕組み作りを始めるのに、莫大な予算は必要ありません。社員が本当に望んでいるのは柔軟な勤務時間なのに、新たなゲーム機を休憩スペースに設置しても、それで納得する人はいないでしょう。むしろ、「休憩スペースばかり充実させて、在宅勤務は認めないなんて」と、逆効果になりかねません。物事の選択は賢明に行いましょう。

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