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事業の拡大に柔軟に対応できる体制を構築したアニメーション スタジオ Myth Studio

アニメーションとモーション グラフィックスに特化して、コロナ禍という困難を乗り越えた Myth Studio。同社は、Dropbox の一連の製品とサービスを活用することで、柔軟に事業を拡大し、効率よく共同作業を行い、セキュリティを維持できる体制を構築。業界でも際立った成長と成功を果たしています。
画面を見ている 2 人の男性。1 人は立っており、1 人は座っている

Myth Studio の主な成果

  • 直近 12 か月で 23 社と契約を締結
  • 1 年間で正社員を 2 人から 8 人に増員
  • Dropbox のストレージ使用量は 2022 年 3 月から 6 倍に増加

Myth Studio が設立されたのはまさに完璧なタイミングでした。コロナ禍の外出禁止令によって、対面での撮影が極めて困難になり、アニメーションやモーション グラフィックスなどデジタルでの代替策に対するニーズが急増した時期だったのです。

英国に拠点を置く Myth Studio は、アニメーションに特化した制作会社です。当社はリモートのみで作業をしていましたが、最近になってロンドンにスタジオを開設。世界中にクライアントを擁し、解説動画やモーション グラフィックス、3D アニメーション、企業の広報コンテンツなどを制作しています。コア チームは Dropbox の一連の製品とサービスを活用して、プロジェクトの必要性に応じてメンバーを拡充し、状況に合わせてスピーディーかつ柔軟にチームを拡大/縮小できるようにしています。

Dropbox のようなツールのおかげで、小さな規模からビジネスを始め、徐々に拡大していけるようになりました。これまで、企業を運営しようと思えば、物理的な拠点がほとんど不可欠でしたが、今ならリモートで共同作業できるので、コストを抑えつつ柔軟にビジネスを展開できます。

- 創設者/クリエイティブ ディレクター ジェームズ・フィンレイ氏

課題

 

コストを抑えてセキュリティを維持しながら、大規模なクライアントやプロジェクトに対応

設立後、Myth Studio はゆっくりと、しかし着実に成長していきます。当初の仕事は、小規模な広告代理店や企業のプロジェクトが中心でした。しかし 2022 年半ば、カンヌ ライオンズに出品されるバドワイザーのプロジェクトを請け負います。「当社にとって大きな転換点でした」と語るのは、Myth Studio のビジネス開発ディレクター、ジミー・ゴードン氏です。大きな仕事の評判がよければ、また 1 つ大きな仕事が舞い込んでくるのは世の常です。

クライアントの規模が大きくなればプロジェクトの規模も大きくなり、予算も、そして仕事量も大きくなります。しかし Myth Studio はあわてて会社の規模拡大に走ることはしませんでした。代わりに、正社員 8 人の作業を補完する、スキルの高いフリーランサーのネットワークを活用することにしたのです。

「クリエイティブな作業は基本的に社内で行っています。正社員の数は 1 年間で 2 人から 8 人に増え、近いうちに 9 人になる予定です。ですから、コア チームで仕事を分担しつつ、専門的なスキルが必要な場合は契約業者の力を借りられるようにしておく必要があります」とゴードン氏は説明します。「このハイブリッド ワーク モデルを取り入れるには、チームを簡単に拡大でき、新入社員と社外メンバーの両方にプロジェクト ファイルへのアクセス権を付与できるソリューションが必要でした。」

また Myth Studio に仕事を委託する代理店やその発注元である大企業の多くは、厳格なセキュリティ要件を定めています。このため Myth Studio でも、作業ファイルをパスワードで保護したりフリーランサーが必要以上のファイルにアクセスできないよう制限したりといった対策を講じる必要がありました。

「当社は代理店と共同作業をする機会が多く、しばしば作業ファイルをやり取りしたりアセットを共有したりしています。そのため、社内チームのメンバーが簡単に参加できるだけでなく、代理店やクライアントの関係者ともスムーズに共同作業できるプラットフォームが必要だったのです。」
Myth Studio ビジネス開発ディレクター ジミー・ゴードン氏
デスクの椅子に座り、笑みを浮かべるジミー・ゴードン氏

ソリューション

 

統合型のインフラストラクチャ テクノロジー システム

ハイブリッド ワーク世代の企業である Myth Studio は、常に効率性、柔軟性、セキュリティを念頭に置いてテクノロジー システムを導入しています。ゴードン氏と同社のチームは、Dropbox を活用することで、ビジネスの規模に合わせてシステムを拡張できるようにしており、Dropbox の営業担当者と相談しながらうまくプランをアップグレードしています。「当社のビジネスに合ったさまざまな提案をしてくれるのでとても助かっています。」(ゴードン氏)

ゴードン氏は手順説明の動画を録画するのに Capture を活用しています。「社内でさまざまな用途に使っているソフトウェアやシステムの解説動画を作成しています。契約書の書き方や編集方法など、実にこまごまとした作業の方法を説明した動画です」とゴードン氏は説明します。「つい忘れがちなちょっとした情報をまとめたアーカイブを構築していて、時間の節約に大いに役立っています。」

クライアントとの動画レビューを効率よく進めるため、Replay も利用しています。「社内外とのレビュー作業にライブ レビュー機能を活用しています」と話すのは、シニア プロデューサーのフランキー・エバンス氏です。「画面を共有して映像について話し合う方法では遅延が発生してイライラさせられるので、代わりにライブ レビュー機能を使用します。使い方はとても簡単で、リンクを共有して開いてもらうだけです。おかげで、クライアントからの評判も上々です。また新しいバージョンをアップロードしてもリンクは変わらないので、ファイル管理の面でも面倒がなく、フォルダがごちゃごちゃすることがありません。」

ゴードン氏は Dash とそのスタック機能も利用しています。「スタック機能を事業開発に活用しています。ディレクターと情報交換をするとき、引き合いの状況を管理するスプレッドシートと、必要な作業のチェックリストや事業開発計画をまとめた Dropbox Paper フォームを渡すのですが、そのときにスタックを使うと必要な資料を簡単に見つけて開くことができます。」

大企業を相手にビジネスを展開する小規模企業の Myth Studio にとって、プロフェッショナルらしさを示すことはとても重要です。そのため同社は、ファイル転送画面にブランド設定を施しています。「ブランド設定のやり方はとてもシンプルです」とゴードン氏は話します。「ファイル一式をまとめたパッケージと一緒にロゴを表示し、当社のアニメーション作品を壁紙にできるので、取引先からの認知度という点で大きな差別化を図ることができます。納品は頻繁に発生するので、アプリを開き、完了したプロジェクトのファイル転送を作成し、クライアントに送付するという一連の作業がすぐに終わるのは大助かりです。しかも、どの画面もすっきりと整理されています。」

Dropbox Transfer のファイル転送画面

Myth Studio では、すべての作業ファイルを 1 つのメイン プロジェクト フォルダ以下に保存しています。その下にプロジェクトごとのサブフォルダを作成し、さらにその下にサブフォルダを作成してファイルを整理しているので、アクセス管理では権限設定が重要な役割を果たします。「カギを握るのはセキュリティのきめ細かさです」と、セキュリティについては「潔癖症」だと自認するゴードン氏は説明します。「フリーランサーにプロジェクトに参加してもらうときは、そのプロジェクト以外にはアクセスできないように権限を制限します。」

こうした Dropbox の機能は、Myth Studio の生産性向上に大きく貢献しています。「当社は代理店と共同作業をする機会が多く、しばしば作業ファイルをやり取りしたりアセットを共有したりしています」とゴードン氏は言います。「そのため、社内チームのメンバーが簡単に参加できるだけでなく、代理店やクライアントの関係者ともスムーズに共同作業できるプラットフォームが必要だったのです。私たちが手がけるような大規模プロジェクトでは、こうした機能が大きな効果を発揮します。」

「会社をもっと大きく、もっと優れたものにするため、さまざまな野心を抱いています」とゴードン氏。「アニメーションやモーション グラフィックスのもっといろいろな分野、たとえば 3D 作品を制作したり、さらに将来的にはテレビ番組に関わったりしたいですね」と話します。Myth Studio は現在、Enterprise プランで 20 ライセンスを契約しており、フリーランサーやスタッフを増員して規模を拡大する余地はまだまだ残っています。