iPhone のユーザーは Mac パソコンを使っていることも多く、iPhone をバックアップする機能が最初から Mac に搭載されています。しかし、Windows パソコンを使っている iPhone ユーザーはどうすればよいのでしょうか。
ここでは、iPhone を Windows 10 または Windows 11 のパソコンにバックアップできるさまざまな手順について説明します。
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Windows で、iTunes を使って iPhone を簡単にバックアップできる手順を取り上げています。 |
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Windows 10 または Windows 11 のパソコンに保存されているバックアップを見つける方法を説明しています。 |
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簡単な手順で、Windows パソコンにあるバックアップを外付けハード ドライブに転送できます。 |
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ファイルをクラウドにバックアップすると、安全性が高まります。その方法を説明しています。 |
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iPhone のバックアップ場所を変更する手順を説明しています。 |
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iPhone のバックアップを、最も安全かつ信頼性の高い形で保存する方法です。 |
iTunes を使って Windows で iPhone をバックアップする方法
iTunes には、バックアップを作成して表示する機能が搭載されています。iTunes にバックアップするプロセスは、Windows 10 または Windows 11 のどちらのデバイスを使っている場合も同じです。
iTunes を使って iPhone をバックアップする場合は、シンプルな手順に沿って進めるだけで完了します。
- Wi-Fi 経由で、または USB/USB-C のケーブルを使って iPhone をパソコンに接続します。
- パソコンで iTunes アプリを開いて、ウィンドウの左上にあるデバイス ボタン(iPhone のアイコン)をクリックします。
- [概要]を選択し、[バックアップ]の下にある[今すぐバックアップ]を選択します。
- [ローカルのバックアップを暗号化]をクリックして、バックアップを暗号化します。パスワードをダイアログ ボックスに入力し、[パスワードを設定]をクリックします。
バックアップは、必要に応じていつでも復元できます。上のステップ 1 とステップ 2 を完了した後、[概要] > [バックアップを復元]に移動します。バックアップを暗号化している場合、ファイルにアクセスするにはパスワードの入力が必要です。
Windows での iPhone のバックアップ保存先
ファイルを確実に保管するため、バックアップのコピーを外付けハード ドライブまたはクラウド ストレージに保存するなど、別の形でもバックアップしておくことをおすすめします。
このためには、バックアップが Windows デバイスのどの場所にあるかをまず把握する必要があります。
iTunes に保存されているバックアップの場合
バックアップがパソコンの iTunes に保存されている場合は、簡単に見つけられます。iTunes で、[編集] > [環境設定] > [デバイス]に移動します。デバイスに保存されているバックアップのリストが表示されます。暗号化されたバックアップの場合は、リストにあるバックアップの横に鍵のアイコンが表示されます。
Windows 10 と Windows 11 のバックアップの場所
Windows 10 または Windows 11 のデバイスに保存されているバックアップを見つける手順は、次のとおりです。
- [スタート]メニューからエクスプローラーを開きます。
- 左側のペインで[PC]をクリックします。
- パソコンのハード ドライブ(通常は「ローカル ディスク (C:)」)をダブルクリックします。
- エクスプローラーのウィンドウで、[表示] > [表示/非表示]に移動し、[隠しファイル]アイテムのチェックボックスをオンにします。
- ハード ドライブの「ユーザー」フォルダを開きます。
- このパソコンにアクセスできるユーザーのリストが表示されます。ご自身のアカウントのフォルダを選択します。
- ご自身のアカウント名を設定していない場合は「Admin」となっています。
- このユーザー別フォルダに「AppData」というフォルダがあります。「AppData」を開き、次の順にフォルダを移動します。
- Roaming
- Apple Computer
- MobileSync
- Backup
- または、エクスプローラーで「C:\Users\[アカウント名]\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup」というパスを入力して、バックアップの場所に直接移動することもできます。[アカウント名]は個人用デバイスのユーザー名です。
iPhone を外付けハード ドライブにバックアップする
iPhone を iTunes または Windows パソコンにバックアップできるのは、一見、便利であるようにも映ります。しかし、パソコンが盗難に遭った場合や、修理できないほど壊れてしまった場合、ファイルを復元する手段はなくなります。iPhone を仕事で使っている場合、何らかの形でデータが失われれば、取り返しのつかない事態になりかねません。
万全を期するため、iPhone を外付けハード ドライブにバックアップすることを検討してください。この種のバックアップ メディアを、パソコン上のローカル バックアップおよびクラウド ストレージに加えて利用できれば理想的です。
iPhone を外付けハード ドライブにバックアップする手順は、次のとおりです。
- 外付けハード ドライブをパソコンに接続します。
- このガイドのバックアップの場所について説明したセクションの手順に従って、パソコンの Backup フォルダを見つけます。
- Backup フォルダで、バックアップの並び順を更新日時の降順にして、最新のバックアップが一覧の先頭に表示されるようにします。
- 最新のバックアップを右クリックし、[コピー]を選択します。
- Windows のエクスプローラーで外付けハード ドライブを開きます。
- 外付けハード ドライブにある対象のフォルダで右クリックし、[貼り付け]を選択して、バックアップをハード ドライブに転送します。
iPhone をクラウド ストレージにバックアップする
クラウド ストレージは、バックアップを別の形でさらに確保しておく手段になります。パソコンに何らかの問題が生じた場合も、クラウド ストレージにあるファイルは暗号化されてリモートに保存されているため、引き続き安全に利用できます。
iPhone のバックアップ先を Dropbox などのクラウド ストレージ システムにしておくと、必要に応じていつでも簡単にファイルにアクセスできるようになり、どの場所にどのように保存したのか、迷うことなく見つけられます。Dropbox なら、どのファイルをどの場所に配置するかを全面的に管理できます。
iPhone を Dropbox クラウド ストレージにバックアップするには、次の手順に従います。
- Dropbox デスクトップ アプリをダウンロードしてインストールします(すでにインストールしている場合この手順は不要)。
- Dropbox にログインし、アプリを開いたままにします。
- このガイドのバックアップの場所について説明したセクションの手順に従って、パソコンの Backup フォルダを見つけます。
- Backup フォルダで、バックアップの並び順を更新日時の降順にして、最新のバックアップが一覧の先頭に表示されるようにします。
- 最新のバックアップ フォルダを Dropbox ウィンドウにドラッグし、フォルダのアップロードが終わるまで待ちます。
Dropbox クラウド ストレージのバックアップを使って iPhone を復元する方法
Dropbox に保存した iPhone バックアップを使って iPhone を復元するには、まずそのバックアップをパソコンにダウンロードする必要があります。ダウンロード先は、そのファイルがもともと保存されていたパソコンの Backup フォルダです。
Dropbox クラウド ストレージにあるバックアップを使って復元するには、次の手順に従います。
- Wi-Fi 経由で、または USB/USB-C のケーブルを使って iPhone をパソコンに接続します。
- Dropbox デスクトップ アプリのバックアップ フォルダを見つけて、バックアップをダウンロードします。
- そのフォルダをパソコンの Backup フォルダ(C:\Users\[アカウント名]\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup)に配置します。[アカウント名]は個人用デバイスのユーザー名です。
- 注:このフォルダがあるのは、パソコンにバックアップを保存済みの場合だけです。Backup フォルダがない場合は、iTunes で新しいバックアップを作成すると作成されます。
- Backup フォルダにバックアップを作成した後、iTunes を開きます。
- デバイス(iPhone のアイコン) > [概要] > [バックアップを復元]に移動します。
iPhone のバックアップ場所を Windows に変更する方法
通常、バックアップの場所をデフォルトから変更することはおすすめしません。環境が複雑になることや、将来のバックアップでエラーが生じることを避けるためです。
注:バックアップの場所を変更した後は、デフォルトの場所に戻さない限り、場所変更後のバックアップを使って iPhone を復元できません。
バックアップ場所をどうしても変更しなければならない場合は、次の手順で変更できます。
- バックアップの保存先にする新しいフォルダをパソコン上に作成します。
- たとえば、C:\Users\[アカウント名]\Documents\iPhone Backups です。
- パソコンのデフォルトの Backup フォルダに移動します(C:\Users\[アカウント名]\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup)。
- 元の Backup フォルダの名前を「Backup Old」などに変更します。
- キーボードの Shift キーを押しながら、エクスプローラーの空白の領域を右クリックします。
- ポップアップ メニューの[PowerShell ウィンドウをここに開く]を選択します。
- iTunes アプリの入手先に応じて、次のいずれかを入力します。
- デスクトップ版 iTunes の場合:cmd /c mklink /J "%APPDATA%\Apple Computer\MobileSync\Backup" "C:\Users\[アカウント名]\Documents\iPhone Backups”
- Windows Store 版 iTunes の場合:cmd /c mklink /J "C:\Users\[アカウント名]\Apple\MobileSync\Backup" "C:\Users\[アカウント名]\Documents\iPhone Backups"
- 注:[アカウント名]はユーザー名に、C:\Users\[アカウント名]\Documents\iPhone Backups は新しいフォルダの場所にそれぞれ置き換えてください。
- キーボードの Enter キーを押して、コマンドを実行します。
- 実行後、Backup という名前のフォルダが MobileSync フォルダに作成されます。
- 編集不可の iTunes バックアップ フォルダと、新しくリンクしたフォルダの間にリンクが確立されます。iPhone のバックアップは、選択した場所の新しいフォルダに配置されるようになります。
Dropbox を使って iPhone のバックアップを作成する
iPhone もその他のデバイスも、こまめなバックアップを欠かさないことが大切です。クラウド ストレージは、バックアップの保存用としては最もシンプルかつ安全で、信頼性の高い手段です。
Dropbox なら、ファイルを常に安全に保管して、いつでも必要なときにすぐ復元できます。また、Dropbox Backup を利用すれば、ファイルがクラウドへと簡単に自動でバックアップされるので、どんな運命に見舞われてもすばやくスムーズに復元できます。