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デジタル タイム カプセルの作り方

昔のちょっとした宝物や写真を見つけるのは、誰にとっても楽しいもの。デジタル タイム カプセルを作れば、未来の自分や大切な人に向けて贈り物を届けることができます。

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タイム カプセルとは

タイム カプセルとは、遠い未来の人々に向けて、現代の生活を伝えることを目的に、その時代のものを収めた容器のことを言います。何年か後に開封することを想定しており、それがなければ忘れ去られていたかもしれない時代の側面に注目することで、過去の物事に新たな光を当てます。タイム カプセルというアイデアを最初に考え出したのは、一般的には米国人のソーンウェル・ジェイコブスだと言われており、ジェイコブスはそれ自体が一種のタイム カプセルであるエジプト人の墓にヒントを得たとされています。

子供のころに自分で作ったという人や、小学生のときに授業の一環で作ったという人もいるかもしれません。靴の空き箱にアクセサリーや手紙などを入れて、庭の隅に埋めたりします。ひょっとしたら、未来の自分に向けて励ましの手紙を送るため、あるいは自分の成長を振り返るために、今でもタイム カプセルを作ることがある、という人もいるかもしれません。ちなみにタイム カプセルという単語の意味はそれほど厳密ではなく、数十年間、家具や装飾が変わっておらず当時のまま残されている住宅のことを指す場合もあります。

タイム カプセルという言葉が指すのは、子供たちのレクリエーションや 70 年代の家具がある家のことだけではありません。過去には、この他にも興味深いタイム カプセルがいくつも誕生しています。

有名なタイム カプセル

タイム カプセルには、金属製の容器を校庭に埋めて翌年掘り出すといったごく単純なものから、それよりもはるかに複雑な目的を持つものまで、さまざまな種類があります。

文明の地下聖堂

おそらく最も有名なタイム カプセルの 1 つである「文明の地下聖堂」は、前述のジェイコブス本人の提案によって作られた、米国オーグルソープ大学(ジョージア州ブルックヘイブン)にある密閉式のコンテナです。1930 年代後半に作られたこの空間は約 57 立方メートルもの広さを持ち、8113 年に開かれることになっています。

文明の地下聖堂は、成功した最初のタイム カプセルとしてギネスブックにも認定されています。この空間には、聖書、映画「風と共に去りぬ」の脚本の原本、歴史上の人物の肉声の録音、基本的な家電製品、さらにはディズニー キャラクターのプラスチック製玩具などが収容されており、特に劣化しやすい物品は不活性ガスを充填した鉄製のケースに収められています。

ウェスティングハウスのタイム カプセル

ジェイコブスの直接の影響を受けてウェスティングハウス社が作った 2 つのタイム カプセルです。どちらも弾丸の形をしていますが形状は異なり、それぞれ 1939 年と 1965 年に埋められました。開封予定は 2 つとも 6939 年となっています。両カプセルは、それぞれの年に開催されたニューヨーク万国博覧会の出し物として作られたもので、ニューヨーク市クイーンズ区のフラッシング メドウズ コロナ パークに埋められています。

最初に作られた 1939 年のカプセルには、ニュース映画、辞書、箱入りのたばこ、テンサイや稲の種子などが収められていますが、これらの物品は 20 世紀の米国における生活を象徴するものとして選ばれています。1965 年のカプセルには、万博にカプセルを見学しに来た人々の来場者名簿など、科学的意義のある物が収められています。

ボイジャーのゴールデン レコード

このタイム カプセルは宇宙に埋められたものです。宇宙に埋められたというのは妙な表現ですが、1977 年に打ち上げられた無人惑星探査機ボイジャー 1 号と 2 号に、地球外生命体とのコミュニケーションを目的としたレコード盤が取り付けられたのです。現在、ボイジャー 1 号は地球という惑星から最も離れた場所にある人工物となっています。レコードには、音楽、自然界の音声と画像、「hello from the children of planet Earth」と題された地球の子供たちからのあいさつ、地球の画像などが収録されています。

現代のタイム カプセル

不活性ガスを充填した鉄の容器は用意できないけれど、自分でもタイム カプセルを作ってみたいという方は、次の点を考慮しましょう。

  1. どれくらいの期間、保管しておくのか
  2. どこに保管するのか

世界のデジタル化が一層進む中、私たちの感情を記録し、情報を残す手段として「物」を利用する必要はますます薄くなっています。この事実は、従来のタイム カプセルが役割を失いつつあることを示唆する一方、デジタルのタイム カプセルという新たな選択肢への道を切り開くものでもあります。写真や音楽、歴史的な記録、文書などのコンテンツは、オンラインのストレージや USB メモリなどデジタル形式のタイム カプセルに保存することもできるのです。

たとえば、現代の生活がどのようなものであるか、その一端を遠い未来の子供たちと共有したいのであれば、写真を保存した USB メモリ、Wikipedia の記事やニュース記事のプリントアウト、そのうちに廃れてしまいそうな新語のリストをタイム カプセルの中に入れておくと面白いかもしれません。しかし USB メモリや、靴の空き箱などの容器には、紛失しやすい、湿気でダメになりやすい、数年で劣化や退色が始まるといった問題点があります。また USB メモリなどのストレージ メディアには、タイム カプセル開封時のテクノロジーと互換性があるとは限らないという固有のリスクもあります。そこで、現在の記憶を未来の世代に確実に送り届ける手段としておすすめしたいのが、安全性に優れたオンライン ストレージです。タイム カプセルというアイデアは、根本的には楽しむためのものですが、だからと言って本格的なデジタル ソリューションを使ってはならないということはありません。

デジタル タイム カプセルを作るには

  1. クラウド ストレージでカプセルを作成:Dropbox のクラウド ストレージなら、タイム カプセルのデジタル ファイルを 1 か所で安全に保管し、必要に応じていつでもどこからでもアクセスできます。Dropbox Family プランを使用すると、あなたの他に 5 人のメンバーが共有のファミリー ルームにアクセスできるので、1 か所で皆と一緒タイム カプセルを簡単にまとめることができます。
  2. ドキュメントをスキャンしてタイム カプセルをデジタル保存:Dropbox のドキュメント スキャナーなら、ドキュメントのデジタル コピーを保存するのも簡単です。特別な機械は不要で、スマートフォンさえあれば、雑誌や新聞の切り抜きをスキャンして、20 年後にも今と同じような鮮明さで切り抜きを残すことができます。
  3. スマートフォンから写真をアップロード:Dropbox を使えば、家族の休日や大切なイベントの思い出を簡単かつ安全に保存できます。大切な思い出とともに写真をデジタル タイム カプセルにアップロードしましょう。また、自動カメラアップロード機能により、スマートフォンやタブレットの写真をすべて自動でバックアップできます。カメラ、メモリ カード、モバイル デバイスをパソコンに接続して、Dropbox デスクトップ アプリでそのデバイスから写真をコピーすることもできます。
  4. タイム カプセルを共有:Dropbox のクラウド ストレージファイル共有機能により、タイム カプセルのファイルと画像を安全に保存し、パスワード保護されたリンクで共有できます。また、高度なファイル権限管理機能によって、他のユーザーのアクセス制限期間をフォルダに設定できるため、一定期間後にタイム カプセルが開けられるようにすることもできます。

タイム カプセルには何を入れたらよいか

それは自由に決めることができます。一般的なのは、写真と、タイム カプセルの発見者に向けた手紙、そしてカプセルに収めた内容物についての説明でしょう。デジタルであることのメリットをフル活用し、動画や音楽など、あなたが共有したいと思うデジタルの創作物を何でも入れてしまいましょう。

世界で最も有名なタイム カプセルは、数千年もの間、開くことができません。しかしあなたのタイム カプセルは、開封のタイミングをあなた自身で決めることができます。タイム カプセルに関するアイデアをいくつかご紹介しましょう。

  1. 新年の抱負のタイム カプセル:たとえば、新年の抱負として「ダンスを踊れるようになる」という目標を立てたら、自分が踊っている姿を動画で撮影し、思わず踊り出してしまいそうな音楽、インスピレーションとモチベーションの源になる写真を見つけましょう。これらを非公開のフォルダに保存し、また新年が来るまでそのままにします。そして 1 年後、過去の自分を振り返り、少し居心地の悪い思いをしながら、自分がどれだけ上達したかを確認します。
  2. 勉強のタイム カプセル:学期末には大量のノートがたまりますが、そのノートすべてを保管しておく場所がありません。そのような場合は、ドキュメント スキャナーでノートをスキャンしてクラウドに保存し、残ったノートは資源ゴミとして処分してしまいましょう。ノートをデジタル化してクラウドに保存しておけば、いつでも簡単にアクセスできます。また昔のノートを見直して、ノートの取り方や学習方法が進歩しているかどうかを確認することもできます。
  3. 長期休暇のタイム カプセル:長期休暇が嫌いな人はいないはずです。大切な思い出を記録して、安全な場所に保存しておきましょう。写真のアルバムも、ある瞬間を捉えた記録という意味では、地中に埋められるタイム カプセルと同じです。
  4. ソーシャル メディアのタイム カプセル:過去にソーシャル メディアに投稿した記事や写真を振り返るのが好きな人も嫌いな人もいると思いますが、いずれにしても注意が必要なのは、そのサイトのサービスがこの先も今と同じように存続するとは限らないという点です。大切な写真を投稿しっぱなしにするのではなく、ダウンロードしてバックアップしておきましょう。サービスが突然使えなくなり、幸せな思い出が失われるのを防ぐとともに、個人情報を守るため、使っていないアカウントはすべて削除することをおすすめします。

大切な瞬間を捉える

タイム カプセルを作成するのであれば、中身の量に関係なく、デジタルで作るのが一番です。デジタルのタイム カプセルなら、懐かしい思い出のすべてを、最大限の安全性を確保しながら保管することができます。

思い出をいつまでも大切に

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