「シンプル イズ ベスト」を地で行く Dropbox
Definition Group に買収された後、TopLine Film のスタッフは、同グループの他の関連会社が SharePoint や WeTransfer などのソリューションを使用していることに気付きました。フィールド氏のチームもこれらのソリューションを試してみましたが、決まって Dropbox に戻ってきてしまったといいます。フィールド氏らが Dropbox について特に高く評価するのは、インターフェースがシンプルでありながら高度な機能を備えている点です。同氏のチームは、Dropbox に入れ込むあまり、IT サービス会社 Kaizen IT の力を借りて、Definition Group の他の関連会社も Dropbox に移行するよう訴えました。TopLine Film と Kaizen IT は統合ワークフローを共同開発し、Definition Group の各関連会社が Dropbox をファイル サーバー兼アーカイブ サーバーとして利用できるようにしたのです。
TopLine Film が扱うプロジェクト ファイルの多くは、Premiere Pro や After Effects、Photoshop をはじめとする Adobe のソフトウェアで作成されます。これらのファイルはサイズが比較的小さめであり、各自の Dropbox ディレクトリにも保存されますが、ユーザーが保存ボタンをクリックしたり自動保存が行われたりするたびに、ファイルはすぐさまクラウドにアップロードされます。この中で Dropbox はライブ メディア サーバーのような役割を果たしています。
Dropbox を導入したことで、TopLine Film と外部のフリーランサー間のワークフローもシンプルになりました。同社が契約するフリーランスのカメラマンはほぼ全員が Dropbox を使用しており、彼らが Dropbox リンクを使って送信した動画はすぐに TopLine Film のメディア サーバー上に表示されます。また同社は多くの業務で Vimeo も利用していますが、Vimeo は Dropbox とのインテグレーションに対応しているので、メディア サーバー上にある映像コンテンツを、別途アップロードすることなく瞬時に Vimeo に追加できます。「動画ファイルは、どんなに特殊な形式でも Dropbox で再生できます。私の知る限り、こんなことができるのは Dropbox だけです」とフィールド氏は述べています。
Dropbox は、ビジネスの拡大に合わせたセキュリティの強化にも役立っています。フィールド氏は、Dropbox の権限管理機能を使って、誰がどのファイルにアクセスできるかを管理しています。アクセス管理はバックグラウンドで実施されますが、フィールド氏は自社の資産が確実に保護されているという安心感を得ることができているそうです。