導入の効果
いつでも、どこでも情報の確認が可能に
会議資料のペーパーレス化にも貢献
現在同社では、Dropbox 導入を希望する各現場の責任者(工事長)のほか、管理職などを中心に約 230アカウントを導入。これにより、施工現場内外での情報共有の効率化、複数メンバーでのファイルの共同編集などを実現し、働き方改革につなげています。
「私は工事長ですが、現場を離れている際に急な確認依頼が発生するケースがあります。その際も、現場事務所に赴く必要がなく、本社の PC や出先でタブレットを使って確認すれば済むようになり、無駄な移動が削減できています」
と大井氏は言います。
対応速度が上がり、万一のトラブルの際も速やかに解決につなげられるようになりました。また、複数の施工現場を管轄する髙橋氏は、各現場から問い合わせを受けた際のやり取りの効率化と時間短縮効果について、次のように紹介します。
「各現場事務所から、設備の発注方法に関する相談などを受けることがあります。すぐ分からない場合、従来は本社の資料棚から過去の現場のファイルを探して回答する必要がありました。現在は、手元のデバイスで検索すれば、迅速に必要な情報にたどり着くことができます。当然、そのためだけに本社に行く必要もなくなっています」
Dropbox 上にある各現場の情報を能動的かつリアルタイムに確認でき、進捗を随時把握できるようになったことも、管理者として大きなメリットだといいます。
また、多くの情報がデータ化されると、気になるのはデータ自体の破損や紛失ですが、クラウドサービスである Dropbox は適切な冗長化が施されていす自社でバックアップを取る必要がない点も、データ管理負荷の軽減という利点につながっているようです。
加えて Dropbox は、施工現場以外の場面でもメリットをもたらしています。一例が、会議のペーパーレス化です。資料の印刷・配布の手間、コストの削減を図っているほか、部門・日付ごとに議事録を保管して管理効率化も進めています。
今後、大成温調は設計部門などにも Dropbox の導入を促し、さらなる情報共有や共同作業などに活用していく計画です。
「また、我々管理者が各現場のフォルダにアクセスできるようにすれば、よりタイムリーな進捗の把握やアドバイスが実現できます。そうした仕組みも含め、一層便利な活用法も検討していきたいと思います」
と髙橋氏は最後に語りました。