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導入事例

慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス

セキュアな環境で教育・研究のデータ共有を実現

BYOD とクラウドストレージの相乗効果で 学びの質を高め、
学生のポテンシャルを引き出す 

“ さまざまなファイルがデータ化される中、ファイルサーバーを自前で運用する体制はそろそろ限界です。 安全なクラウドサービスの活用に踏み切るときが来たと考えました。 ”

 

慶應義塾大学 

環境情報学部 教授 中澤 仁 氏

Dropbox 導入の主な効果

  • フォルダがデスクトップに表示され 、ローカルフォルダと同じ感覚で使えるため、クラウドに不慣れな人も簡単に扱える
  • Dropbox Paper のメモ共有やタスクリストを活用することで、海外の研究者とのコラボレーション作業や会議の議事録作成などが可能に
  • BYOD との併用によって、コロナ禍で講義がオンラインになっても、これまでと変わらないやりとりが行えている

抱えていた課題

障害対応などの負担が増加し自前ファイルサーバーからの脱却を決断 

 

慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)は、既存の学問分野を解体し、21 世紀の実学を作り上げることを目的として 1990 年に創設されました。「日本のインターネットの父」といわれる村井 純教授が中心となって、先進的な教育インフラを整備。今日も、学びや研究を支える情報基盤の整備に積極的に取り組んでいます。 


その 1 つが学生・教員間のやりとりの基盤となる、ファイル管理の仕組みです。かねて慶應義塾大学全体では、オンプレミスのファイルサーバーとクラウドストレージサービスを併用することを基本方針としてきました。しかし、特にファイルサーバーは年数回のレベルで障害が発生しており、復旧のための作業負荷や管理コストが年々増大。運用体制が限界に近づいていたといいます。
 

「オンプレミスを必要とする主な理由はセキュリティでしたが、近年は、クラウドストレージの安全性も十分に高まっています。ごく一部のファイルを除き、クラウドストレージに一本化すべき時期が来ていると感じていました」
と SFC 環境情報学部 教授の中澤 仁氏は語ります。
 

そこで SFC は、大学全体に先駆けて IT インフラ刷新に着手。クラウドストレージサービスの見直しも含めて、検討を開始しました。 「というのも、それまで大学標準のサービスは Google ドライブと Box でしたが、使い勝手にあまり満足できなかったのです」と中澤氏。最も気になるのは、クラウド上のフォルダにアクセスする際、ブラウザを開く必要がある点でした。学生の中には PC やクラウドに不慣れな人もいるため、誰もが直感的に使える環境が必要だと考えていました。 

ソリューション

学生との資料共有や研究活動においてDropbox が欠かせないツールに 



SFC が採用したのが  Dropbox です。高度なセキュリティ、容量無制限 といったメリットに加え、フォルダをデスクトップ上に表示し、ローカルフォルダと同じ感覚で扱えるユーザーインターフェースを高く評価しました。
 

同大学では、SFC の全学生・全教員を対象として Dropbox の利用を開始、7,000 ライセンスを導入しています。利用開始から数カ月で 55TB のデータをアップロードし、さまざまな用途で活用しています。
 

「大学の場合は教授ごとに講義の方針や研究内容が異なるため、Dropbox の利用を強制はしていません。用途別にクラウドストレージのすみ分けを行っていますが、中でも Dropbox は学生・教員の主要な共有ワークスペースと位置付けています」と中澤氏は説明する。
 

Dropbox の活用により、多くの効果が出ています。例えば、学生と教員の間のやりとりが大きく効率化されました。

「私の講義では、学生との資料・ファイルの共有を基本的に Dropboxで行っているほか、『Slack』『LINE』などのコミュニケーションツールも併用しながらグループワークの充実を図っています」(中澤氏)。Dropbox を、Slack のデータ保管スペースとしても活用しています。また、同じく SFC の教員が担当する一貫校の授業でも、Dropbox が役立っています。具体的には、ファイルリクエスト機能を使って、課題などの提出物を回収しているのです。「LMS (Learning Management System) 経由で回収できる大学の講義とは異なり、付属高校にはデジタルの仕組みがありません。そこで Dropbox を使って、課題提出のペーパーレス化を進めています」と中澤氏は紹介します。 

結果

大学全体のシステムとDropboxの連携も目指していく

 

さらに SFC は、学生の IT リテラシー向上を図るため、個人パソコンを学びに利用する「BYOD (Bring Your Own Device)」を推進。2020 年 4 月には校内のパソコン室も廃止するなど、抜本的な改革を進めていますが、この方向性にかじを切る上でも Dropbox の存在が不可欠でした。 

「コロナ禍で、対面の講義が難しい状況となりました。ただ、BYOD とDropbox の環境があったおかげで、大きな支障なくオンラインで講義を継続できています」と話す中澤氏。
 

学びのデジタル化と、持続可能性の向上に、Dropbox が大きく貢献しています。


さらに、中澤氏自身の研究活動にもメリットが生まれています。国内外の研究者とファイルを容易にやりとりしながら、共同研究を進めることができるからです。
 

「今やなくてはならないツールとなりました」と中澤氏は続けます。 

中でも、クラウド上で複数名が 1 つの文書を編集できる Dropbox Paper は、大いに役立っています。Dropbox Paper のタスクリスト機能を活用して、国際会議の進捗管理をしたり、作成したメモを関係者がリアルタイムに確認したり、さまざまな側面で研究の効率化に生かしています。


今後は、学内で啓発活動を行いながら、Dropbox 利用者をさらに増やしていく予定です。「活用メリットを伝えながら、学生・教員、双方のアクティブユーザーを増やしていければと思います」と中澤氏は言います。 
 

その 1 つのカギになるのが、近日導入が予定されている全学の e ラーニングシステム「Canvas LMS」との連携です。これと Dropbox が連携すれば、Canvas LMS と学生 PC の両方から、Dropbox 上のファイルにアクセスできるようになるからです。
 

「システムの統合連携が実現でき、教育・研究のさらなる利便性向上、可能性拡大につなげられると考えています」と中澤氏は期待を込めます。


クラウドサービスの活用により、学び・研究活動のデジタル化を加速する SFC。Dropbox が、その取り組みを支えています。 

 

 

今後は、Dropbox と大学システムの統合連携も視野に入れていきたい。それが実現すれば、教育・研究の可能性はさらに広がるはずです。

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