結果
情報共有の仕組みが改善社員がより働きやすい環境に
Dropbox の導入後、営業担当が携帯端末から書類データを確認できるようになったことで、目標の「直行直帰」がさらに定着したそうです。
「社内アンケートでも直行直帰が社員から一番支持されている制度なのです。効率化の観点でも、今後も直行直帰を守っていきます」と篠本氏は話します。
他にも、情報共有の改善は進んでいます。一例が、住宅改修のタスク管理です。利用者やケアマネージャー、行政とのやりとりが頻繁に発生する業務で、従来は、紙のタスク管理表に「8/1 1 訪問、8/13 見積作成」と書き込んでいました。情報共有は、紙の表を写真撮影し、送信する非効率な状況が続いていました。
そこで Dropbox 内に『訪問』『見積作成』『見積提示』とタスク別のフォルダを作り、タスクが完了するごとに該当データをフォルダ間で移動させるようにしました。Dropbox 上で誰もが同じ状態のフォルダとファイルが見られるようになったことで、常に最新の進捗が全員に共有され、報告や確認の抜け漏れや、進捗への認識違いから生じる業務停滞の防止にも役立っているそうです。こうしたことから、同社は現在、Dropbox とLINE WORKS の 2 本柱で社内の IT インフラの構築に取り組んでいます。
複合機も「Dropbox と連携できる」ことを条件に機種選定を行いました。
「Dropbox には、まだ我々が気付いていない可能性がある。アイデア次第で様々な使い方が可能になると思います」と大鳥氏は期待を膨らませています。
「今後は、Dropbox が提供する電子署名ツール『HelloSign』の導入も前向きに検討していきたい」と篠本氏。
タブレットなどの端末上で契約書や申込書に電子サインができて、署名済みの書類が Dropbox に保存されれば、さらなる効率化が期待できるからです。
「今後も、Dropbox の機能をどんどん使いこなして、社内の課題を解決し、会社の成長と従業員の待遇改善を実現したい。同時に、当社が介護・福祉業界の IT 活用をリードすることで、業界の発展にも寄与していきたいです」と篠本氏は述べます。介護・福祉業界で、Dropbox 活用のロールモデルを目指していく考えです。